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<< ホントに長かった黒戸尾根・・・。 | main | 2013/12/22 天下峰 >>
20131215黄連谷左俣

・黒戸尾根への最後の登り。

風が治まる気配はなく、まつ毛が凍っていく不快感をごまかし、
強風に耐えながら、尾根まであと少しの登りを耐える。

日没まではあと30分程だろうか。

あとわずかのタイムリミットを、尾根に出られることに掛ける。
甲冑を纏ったような甲斐駒はすでに暗く、僕たちを丘へ追い立てる兵士のようだ。
悲壮な状況かと思いきや、僕たちは意外と落ち着いていた。

雲の合間にのぞく八ヶ岳、夕日を浴びて染まる薄雲は流れ、僕たちを羊水のように包む。
ここに来るべきは詩人たちであり、僕たちのような人間ではないのかもしれない。


・風にあおられて膨らむねぐら。意外と快適。

連続した凍った滝は固く締まり、60mの滝の半ばで僕はうめき声をあげていた。
指先には激痛が走り、氷に埋まるスクリューの回収に緊張が走る。
絶対に落とさないように、ほぼ役立たずになった指に懸命に力をこめる。
なぜこんなことを楽しいと思うのかがよくわからない。
そしてこの時点では全く楽しんではいなかった。
上部のラッセル、凍った大滝、雪が定期的に吹き込んで来るツエルト、薄いシュラフ。
何を楽しめばいいのか。


・二俣の出合。右股と左俣。

のど元を過ぎればなんとやら。
一つ一つを思い出す僕はきっとそれらに答えることができると思う。

おかしなことに僕たちは苦しみを愛しすぎている。

痛み、寒さ、恐怖心。
絶えずあるには荷が重いけど、決して遠ざけて鍵をかけるべきものではない。
星はツエルトの上にも瞬いてくれるし、滝は溶けてなくなるけど、また冬には現れる。

ともにあるのは苦しみだけじゃなくって、その合間。

僕はその中に身を置いて、そのいろんな何かに夢中になっていたいんだ。
 
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